量的緩和策

   量的緩和策とは、狭い意味では日本銀行が2001年3月から5年間にわたって導入した金融政策をさします。中央銀行は通常、政策金利の上げ下げで金融市場(ひいては景気)をコントロールしていますが、当時の日本では実質ゼロ金利となっており、金利の調整余地がありませんでした。そこで日銀は誘導目標を「日本銀行当座預金残高」として、軸足を市場に出回る資金の量に移しました。これを量的緩和と言います。

   また、サブプライム問題に端を発した世界的な金融危機では、主要国が軒並み政策金利をゼロ付近まで引き下げました。そこで採用されたのが、日銀がかつて行った量的緩和策と似た政策で、市場に対して直接に資金を供給するというもの。非伝統的な金融政策という言い方をする場合もありますが、広い意味では欧米諸国がとった政策も含めて量的緩和策と言います。特にFRBがとった一連の政策をQE、日銀が2013年に量的緩和からさらに踏み込んで採用した政策を異次元緩和と呼んででいます。

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