マイニング
仮想通貨が流通し始めた頃は個人レベルでもマイニングは可能でした。しかし取引量の増加に伴って計算の負荷が飛躍的に高まってしまい、かなり能力の高いパソコンやマイナー(採掘機)を準備しないと、新規発行の仮想通貨を手にすることは難しくなっています。それでも入手できるのは微々たるもので、副業や小遣い稼ぎととらえると効率は決して良くありません。個人でやるのであれば、パソコンに精通している人が、趣味としてやってみるものだと位置づけるのがが正解でしょう。
プールマイニング
パソコンの知識も普通で資金も乏しいという一般の人であれば、可能な選択肢は、マイニングを行っているグループに参加して、自分の貢献度に応じて分け前をもらうという方法です。これをプールマイニングと言います。こうしたグループは、計算に係る特許を持っていたり、高性能コンピュータを保有したり、高度に専門化した集団です。大手は中国や米国のグループですが、日本からも加入できます。具体的な手順は以下のとおりです。
- ウォレットをダウンロードする
- プールマイニングのサイトに登録する
- ワーカーを設定する
- マイナーを準備する
- マイニングを開始する
プールマイニングの実情
プールマイニングでは、計算を分担してその貢献度合によってビットコインの支払いを受けます。理屈としてはスマホで参加することも可能ですが、やはり能力に問題があります。そこでパソコンを用意します。市販のものでも可能ですが、処理能力や安全対策を考えると、ハード面の知識がないと厳しそうです。次にマイニング用の機器(採掘機=マイナー)を購入します。ショップやオークションで購入できますが、処理能力が高いほど高価です。
マイナーを自分のパソコンにつないで計算処理を行いますが、計算には非常に長い時間を要します。その間の消費電力も半端ではなく、家計の電気代が一気に跳ね上がるレベルのようです。マイニングは初期投資だけでなく、ランニングコスト(それも結構な額)がかかることに注意が必要です。
プールマイニングで実際に得られるビットコインの価値は相場次第なのですが、採掘機購入に要した費用(初期投資)と電気代(ランニングコスト)を考えると、とてもペイしないと考えるべきです。マイニングに費やす費用や時間があれば、仮想通貨相場で利益を狙ったほうが(もちろんリスクもありますが)はるかに効率的と言えます。