ローン担保証券(CLO)

   ローン担保証券はCLO(Collateralized Loan Obligation)とも呼ばれる証券化商品です。企業に対する貸し付けを裏付け資産としています。これが金融市場のリスクとして認識され始めています。リーマンショックを引き起こしたサブプライムローンの二の舞になるのではないか、という危惧が高まっているのです。(2019/03/11記)

証券化商品とは

   ローン担保証券の問題へ入る前に、軽く証券化商品の仕組みを押さえておきましょう。t例えば自動車ローンやクレジットカードローンなどの融資を手掛ける金融機関は、お金を貸し付けた相手から利息を得ることができます。長期にわたって収入が確保できますが、少しずつしか入ってきません。しかしこの権利を転売すれば、現時点でまとまった現金を手にすることができます。そこで投資家が購入しやすいように、権利を有価証券という形にしたものが証券化商品です。

証券化商品のリスク

   お金を貸すという行為には、常に貸し倒れというリスクが付きまといます。証券化商品にもそうしたリスクが内包されますが、その分金利は高くなります。そして世の中の景気がよければ、ローンの返済が滞ることもないので、高金利だけを享受することができます。めでたしめでたしというわけです。

   しかし景気が悪化してローンの返済に困る人たちが増えてくると、リウクが一気に表面化してきます。最悪、証券化商品を組成した金融機関が破綻し、投資家が大損を被るという事態にもなりかねません。サブプライムローン問題がまさにそれでした。この時の裏付け資産は住宅ローン。住宅ブームと低金利で、昔なら貸していなかった低収入層(サブプライム層)にも貸した結果、景気悪化で一気に不良債権化し、投資家も痛手を負いました。いま、中小企業を対象とした事業資金ローンで既視感を覚える事態がおこっているのです。

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