ドルコスト平均法
常に相場が変動しているFXや株などの金融商品を買い付ける際、一度に資金を投入してしまうと、思わぬ高値で買ってしまうリスクがあります。そこでタイミングを分散すると、こうした失敗を避けることができます。さらに、同じタイミングで分散した場合に、いっそう平均買値を下げることができる方法が「ドルコスト平均法(Dollar Cost Averaging)」です。
具体的には資金を均等割りし時間を分散して購入します。このため定額購入法とも言います。例えば、手元に100万円の資金があるとすると、10万円ずつに分けて毎週末や毎月末に10回かけて購入します。そうすると、相場リスクを分散できることはもちろんですが、相場が高い時には少なく、相場が安い時には多く買うことになり、購入価格の平均を下げることができます。
もちろん、相場がずっと上昇トレンドにある場合は、平均買値は徐々に上がっていくことになり、最初に全額投入して購入しておけばよかったということになります。したがって、ドルコスト平均法が有力な選択肢となるのは、長期でみれば上昇が期待できるものの、買い付けのタイミングを判断しかねるような状況です。また、逆張りで底値狙いだとしても、神様でない限り大底を買える保証はありません。そこで逆張り出動時に短期間のドルコスト平均法を実施するのも有効です。