ヘリコプターマネー
ヘリコプターマネー(Helicopter Money)とは「ヘリコプターで上空から現金をばらまくような景気対策」を意味する言葉で、皮肉まじりに政策を揶揄する場合などに用いられます。FRBのバーナンキ議長は議長に就任する以前、デフレ対策にはヘリコプターマネーが有効だと発言したことがあります。また、かつて麻生内閣が採用した定額給付金はヘリコプターマネーといえるでしょう。
ヘリコプターマネーはその財源をなにに求めるかが問題ですが、減税を現金に換えるだけならあまり効果は期待できません。またお金を刷ってばらまくのであれば、インフレを引き起こしかねません。インフレは長期的に見ればその国の通貨の価値を下げる要因です。いずれにしても、ヘリコプターマネーは賞賛を伴って使われる言葉ではなさそうです。