悲惨指数
悲惨指数とは失業率とCPI(消費者物価指数)を足した数字のこと。英語の「Misery Index」を直訳したものです。主に米国の経済政策がうまく機能しているかどうかを計る指数として使われます。
失業率と消費者物価指数を足した数字をなぜ悲惨指数と呼ぶのかというと、この両方が上昇している状態は、景気悪化とインフレが同居していることを意味するからです。FRBの政策目標は雇用拡大と物価安定ですが、こういう状態になると金融政策の舵取りが非常に難しくなり、ドルも売り圧力を受けやすくなります。
下のグラフは悲惨指数の長期(1950年〜2018年)チャートです。明るいグレーの部分は米国の景気後退期(リセッション)を表しています。景気が後退する前やその最中は、悲惨指数が上昇していることが見て取れます。