美人投票の理論

ケインズマクロ経済学を確立し、最も偉大な経済学者の一人であるケインズ(John Maynard Keynes)は、株式などの投機的取引にも熱心だったことが知られています。彼はこの分野でも大成功を収めており、相場の極意として語ったのが『美人投票の理論』です。代表著作で経済学の金字塔『雇用・利子および貨幣の一般理論』の中には次のような一節があります。

『玄人の行う投資は、次のような美人投票に例えることができる。100枚の写真の中から最も美しい6人を選ぶ投票を行い、その結果に一番近い投票を行った者に賞金を出す、というコンテストだ。このコンテストでは、投票者自身の好みではなく、他の投票者が好みそうな女性に投票しなければならない。しかも、投票者全てが同じ観点で考えることになる。』

   ケインズがこの例え話しで言いたかったことは、『相場というものは、みんながどう思っているかをみんなで当てるゲーム』だということでしょう。FXでも、市場参加者が相場をどう見ているかを考えることは重要なことです。もちろん、それが分かれば苦労はないのですが、『相場の上げ始めで仕入れた連中は、そろそろ利食いたくてうずうずしているはずだ』とか、『この経済指標が予想を上回ったら市場はこんなふうに反応するだろう』などとか考えることは、売買方針のヒントを与えてくれます。

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