ベンチマーク

ベンチマークとは

   ベンチマーク(Benchmark)はもともと測量における用語で「水準基標」を意味します。つまりゼロ地点を示すマークのことで、そこよりも高いは低いかを測る基準となるものです。転じて、いろいろな業界で「測定基準」という意味で使われるようになりました。金融や証券関係の用語として使われる場合は、取引価格の指標となるものや、運用成績を測るための基準を意味します。

   例えば、ファンドの運用成績を評価する場合。複数のファンドを同じ期間で比較するのであれば、値上がり率を比べれば一目瞭然です。しかし一つのファンドについて、昨年と今年を比較したいという場合はどうでしょう。昨年は5%、今年は10%値上がりしたから今年のほうが優秀だった、とはなりません。昨年は市場全体が値下がりしたけれど、今年は20%の上昇だったとすれば、実は昨年の成績のほうが優秀だからです。このとき、評価の基準として用いられるのは、市場全体の動向を示す指標です。これがベンチマークであり、日本株なら日経平均やTOPIX、米国株ならS&P500などです。

FXのベンチマーク

   FXにおけるベンチマークは、インターバンク市場におけるスポット取引の価格です。ただしこの場合は、上に例示したファンドの成績評価の場合とは少しニュアンスが異なり、連動すべき大もとの指標といった意味です。ベンチマークと言った場合、むしろこちらの意味で使われる場合のほうが多いかもしれません。

ベンチマーク操作と規制

   世界には様々なベンチマークがありますが、LIBORもその一つです。ロンドン銀行間取引金利のことで、英国だけでなく欧州短期金利のベンチマークとなっています。実はこのLIBORが操作されていたことが発覚し、スキャンダルに発展したことがあります(2012年)。

   また、FXのベンチマークでも同様の事件が起こっています(2015年)。ロンドン市場では午後4時にその日の指標価格を決めるのですが、この値決め(フィキシング)において、UBSやバークレイズなどの大手6行が共謀して価格操作を行っていたことが発覚したのです。これら6行には総額57億ドルもの制裁金が課されています。

ベンチマーク規制

   こうした事件を背景に、欧州ではベンチマークの透明性を高めるために、2015年にベンチマーク規制が合意されました。ベンチマークをその重要性に応じて3段階に分け、関係者に対して義務や責任を課しています。

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