バルチック・ドライ指数
バルチィック・ドライ指数(Baltic Dry Index)は単にバルチック指数とも言い、貨物船の運賃を示す指標です。貨物船にはいろいろな種類がありますが、この指標はドライ貨物船(ドライカーゴ)を対象にしています。液体ではなく乾いたもの、すなわち石炭、鉄鉱石、穀物などを運ぶ貨物船です。
バルチィック・ドライ指数は、海運関係者だけではなく、エコノミストからも重要視されています。というのも、世界の景気動向を映すと考えられているからです。不定期ドライカーゴの運賃が上昇するということは、資源国(オーストラリアやブラジルなど)から消費国(日本や中国など)への輸送が活発であることを示しており、それは世界的に景気が良いことの現れなのです。FXでも、資源国通貨への投資を考える場合は参考になる指標です。
バルチック・ドライ指数はバルチック取引所(the Baltic Exchange )に上場されている指数で、以前はバルチック海運指数(Baltic Freight Index)と言っていましたが、1999年11月1日より現在の名称に変更になりました。バルチック取引所の起源はバルト海(スカンジナビア半島とヨーロッパ大陸の間にある海)での交易に携わる商人が情報を交換したことにあり、その後発展して現在の取引所となりました。ドライ指数の他に異なるタイプの運賃相場を毎日公表しています。