米国の長期金利

為替相場と金利には強い関連性があります。そこで今回は、為替相場の長期展望を考えるための一助として、米国長期金利の歴史的な動向を検証します。

下図は、1871年から2017年までの146年におよぶ米国長期金利の推移を示したグラフです(出典:日経ヴェリタス#462)。これを見ると、長期金利は上昇と下降を循環的に繰り返していることが分かります。また、この期間には三つのピークがあったことに気づかされます。

米国長期金利

近年では1980年代前後に急騰急落していますが、これは第二次オイルショックによる狂乱インフレが原因でした。これに対し、1979年8月にFRB議長に就任したポール・ボルカーは徹底的な高金利政策を断行します。その結果インフレは急速に収束し、その後も2017年に至るまで大勢としては低下傾向を辿っています。

しかしここにきて大底を打ったのではないか、との見方が出てきました。それは、

  • 過去の最低水準まで低下したこと
  • ピークから40年近くが経過していること
  • デフレに対する金融政策の限界が囁かれ始めたこと
  • FRBが2015年から利上げ局面に入ったこと

などによります。仮に米国の長期金利が上昇に転じれば日本の長期金利もいずれは追随すると思われますが、米国が先行することは明らかです。超長期的な金利動向から言うと、短期的な上下動はあったとしても、円安ドル高傾向の時代が始まっているのかもしれません。

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