マネタリーベース

マネタリーベースとは

   マネタリーベース(Monetary Base)は、お金(日本で言えば円)が世の中全体でどれだけ存在しているかを示す指標です。具体的には、市中に出回っているお金(日本銀行券発行高+貨幣流通高)と、金融機関が中央銀行に預けているお金(日銀当座預金)を足したものです。ユーロ圏ではベースマネーといいます。マネタリーベースは信用創造を生む基礎になるので、その意味でハイパワードマネーと言ったりもします。

マネタリーベースのコントロール

   中央銀行は経済を刺激したり抑制するためにマネタリーベースを調整しますが、目論見通りにコントロールできているかはマネーストック(マネーサプライ)も検証する必要があります。こちらもお金の量に関する指標ですが、より経済活動の実態に即した指標と言えます。例えば、2013年にいわゆる異次元緩和が実施されたとき、日銀は金融機関が保有する国債を大量に買い上げました。その結果、マネタリーベースは対前年同月比で30%以上の増加が続きましたが、マネーストックはこの間数%台で推移したのです。この時点では、緩和政策は実態経済にまで届いていなかったわけです。

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