WTI

   WTI(West Texas Intermediate)は原油の種類をさす言葉で、米国の西テキサス(West Texas)を中心に産出する原油をさします。Intermediate と言うのは中間的という意味ですが、これは硫黄分の含有率を示しています。原油に含まれる硫黄分が少ないとガソリンを多く取り出せるため、重質な原油に比べて価格が高くなります。なお、WTIと欧州の北海ブレント、中東のドバイが世界の三大油種となってます。

   WTIは中東原油などに比べて産出量は少ないのですが、先物市場に上場されているため注目度が高く、その取引価格は原油相場全体の国際指標となっています。具体的にWTIを上場しているのはNYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)で、Crude Oil=原油という名称で日々の取引状況を公表していますし、簡単なチャートも見ることができます。

WTIと為替相場

   WTIと為替相場に直接的な相関性があるわけではありませんが、市場のリスク指向を計るうえで参考になる指標です。また、ノルウェークローネなどの産油国通貨とは関係性があり、原油相場の上昇を囃して買われることがあります(当然逆もまたしかりです)。

Copyright(c) 2008-2021 All Rights Reserved.