日柄分析

   日柄分析はテクニカル分析の一種ですが、時間の経過を分析の対象としています。多くのテクニカル分析が値段の動きそのものを対象としていることを考えると、アプローチの仕方が異なるわけです。そのため、多角的に相場を分析するうえで有効ですし、投資家の中には日柄分析のほうがより重要と考える人もいます。

   日柄分析の基本は、相場の周期性・規則性を見つけて、次に高値や底値をつける時期を予想することです。まずこの点を解説し、続いてその他の手法についてもご案内します。

周期性・規則性を発見する

   為替相場は山と谷を繰り返しながら形成されていきます。この動きにはある程度の周期性や規則性が備わっていることがあります。例えば、相場のピーク(山の頂点)は概ね○ヶ月周期で形成されているから、次のピークは○月頃だろう、という具合です。このため、相場の水準自体は予想の対象としません。相場のトレンドが反転するタイミングを予想するわけです。

フィボナッチ比率の応用

   上記のようにピークやボトムが周期的に形成されていると視覚的にも捉えやすいのですが、なかなかそういう例は少ないのが現実です。ただ、規則性に着目する以外にも日柄を分析する手法があります。フィボナッチ比率を応用する方法です。フィボナッチ比率は、相場の調整局面における押し目(戻り)水準の計算によく使われます。例えば、上昇幅に0.28、0.5、0.68、1.0などの数字をかけて、目処となる下げ幅を計算します。日柄分析でも、二つのピーク(ボトム)の間の日柄や、一連の上昇(下降)に要した日柄を基本数値として、これに上記の数字を掛けて反転しそうな日を計算します。こうした日の前後は、相場の流れが変化しやすい日ととらえるわけです。

一目均衡表の日柄分析

   一目均衡表は有力なテクニカル分析の一つですが、基本的に相場の主体は時間であり、値動きは従という発想が根底にあります。一目均衡表では基本数値(9、17、26…といった固定された数値)と対等数値(相場の上昇または下降に要した日数)をベースに、重要なピークやボトムから数えて変化日を予想します。また、2本の先行スパンが交差する日(いわゆる雲がねじれる日)も重要な変化日とします。

   なお、変化日というとそれまでのトレンドが反転する日というイメージで捉えがちですが、必ずしもそうではありません。トレンドが加速して勢いを増すとか、延長が始まるなども含みます。広い意味で相場つきが変わる日と理解しておくとよいでしょう。

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