モラトリアム
モラトリアム(Moratorium)のもともとの意味は、「猶予期間」とか「一時的な先延ばし」と言った意味です。経済用語として用いられる場合は、債務の履行を一定期間猶予することをさします。例えば、債券を投資家に対して販売した国や会社が、その元金や金利の支払いを一時的に停止することをさします。ただし、債務者が自らモラトリアムを宣言するとデフォルト(債務不履行)と見なされます。
歴史的にはアルゼンチンの例など、国家がデフォルトを起こしたことも少なくありません。このような場合はその国に対する信用がなくなるわけですから、為替相場にも重要な影響を及ぼします。また、ユーロ危機の際には、ギリシャの債務についてモラトリアムが実施されています。