加重移動平均
加重移動平均(Weighted Moving Average:WMA)は代表的なテクニカル分析である移動平均の一種です。FXでは一般的に通常の移動平均(単純移動平均:SMA)を用いますが、両者の違いを知っておくと、テクニカル分析の幅が広がります。
単純移動平均では、本日の終値も○日前の終値も同等の重みを持っています。しかし、情報は新しいほうがより重要であるという考え方もあります。そこで、要素が新しければ新しいほど段階的に計算結果への影響度が増すように工夫したのが加重移動平均です。例えば3日移動平均の場合は次のように計算します。
- 単純移動平均…(本日の終値+昨日の終値+一昨日の終値)÷3
- 加重移動平均…((本日の終値×3)+(昨日の終値×2)+(一昨日の終値×1))÷6
これによって、本日の終値は一昨日の終値よりも3倍の重みを持つことになります。10日であれば、【((本日の終値×10)+(昨日の終値×9)…+(9日前の終値×1))÷55】という計算になります。では具体的に10日の単純移動平均と加重移動平均を比べて見てみましょう。
加重移動平均は直近のレートにより強く影響を受けますので、単純移動平均に比べて動きが早くなっていることが見てとれると思います。
加重移動平均の見方
加重移動平均もテクニカル分析としての使用方法は基本的に単純移動平均と同じですので、移動平均をご参照ください。