CGPI(企業物価指数)
CGPI(Corporate Goods Price Index)は、企業間で売買される物品の価格を示す指標で、企業物価指数と訳されます。以前は「卸売物価指数」と呼ばれていましたが、経済構造の変化に伴い、2003年から現在の名称に変更されています。国内企業物価指数(910品目)、輸出物価指数(222品目)、輸入物価指数(293品目)で構成され、総合的に企業取引段階での物価を表します。日銀が翌月に速報値を、翌々月に確報値を公表しています。速報性が高く、景気動向やインフレ率の判断材料として注目度の高い指標です。
CGPIが上昇するということは、企業にしてみればコストアップになります。当初そのコストアップは企業側で吸収することも可能ですが、上昇が続くと、やがては小売り価格に転嫁せざるを得なくなり、CPI(消費者物価指数)の上昇へつながります。するとインフレ懸念が強まりますので、市場は金融引き締めを警戒することになります。こうした流れから、CGPIは為替相場やFXにおいても重要な統計の一つにあげられるのです。