ISM景気指数

ISM

   ISM景気指数は米国の供給管理協会(Institute for Supply Management : ISM)が発表している景気指標です。以前は全米購買部協会指数(NAPM)と呼ばれていました。速報性が高いこと、企業の景況感を反映するので先行性があること、1931年調査開始とデータが豊富であることなどから、為替市場でも非常に注目度の高い指標です。

   ISM景気指数は、全米の購買担当役員に対するアンケートを指数化したものです。1ヶ月前と比較して「良い」「同じ」「悪い」の三者択一方式で回答してもらい、その結果を翌月の第一営業日に発表しています。製造業と非製造業の2種があります。

   50%が景況感の良し悪しを測る分岐点となり、50%を上回ると景気上昇、下回ると景気後退を示唆すると見られています。ISM景気指数は製造業指数と非製造業指数がありますが、製造業指数のほうが重要視されます。なお、広く知られているところでは、FRBはISM製造業景気指数が50%を下回っている状況で利上げを行ったことがなく、金融政策を占ううえでも注目したい指標です。ISM景気指数のように、購買担当者に対する調査は各国で行われており、PMI(購買担当者指数)と呼ばれています。世界のPMIを総合した指数も発表されており、世界景気を読むうえで重要な指標となっています。

●ISM景気指数(非製造業)●
ISM景気指数(非製造業)

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