チャネル
チャネルとは
FXのテクニカル分析で使われる「チャネル(Channel)」は、平行または平行に近い支持線と抵抗線にはさまれた領域をさします。また、その領域内で上下動を繰り返す相場つきをさします。Channelの原義は「水路」で、日常的にはテレビの周波数帯や伝達経路といった意味で使われます。
チャネルには下図のように三種類のパターンがあります。Aを水平チャネル、Bを上昇チャネル、Cを下降チャネルと呼びます。同様のチャート形状を表す用語に「フラグ」という言い方もあります。短いめのチャネルは、その形が旗(フラグ)に似ているのでそう呼ばれます。チャネルと同様、水平フラグ、上昇フラグ、下降フラグがあります。(参考記事:もちあい相場)。
チャネルの見方と使い方
チャートがチャネルを形成している場合は、支持線まで下がったところで買い、抵抗線まで上昇したところで売りを仕掛ければうまくいきます。ただ、チャネルが形成されているかどうかの判断は難しいですし、常にチャネルはブレークされる可能性があります。そこで、チャネルが形成されていると判断される状況下で、そのチャネルがブレークされた時を狙う方法もあります。
下図では長い上昇チャネルが形成されています。A、B、Cの各ポイントではチャネルの抵抗線・支持線を抜けていますが、すぐに押し戻されています。これに対してDの局面では、ABCと同じようにチャネル内に一旦は戻ろうとしますが、押し返されてしまいます。この動きはABCの局面と様相が違っています。そこで、Dで上昇チャネルが終結した可能性が浮上します。そして、実際に長い陰線が出現して下降トレンドに入ったと判断できますますので、戻り売りに方針を転換することができます。