抵抗線
抵抗線とは
抵抗線(Resistance Lines)は、チャート分析でも最も基本的な分析手法の一つと言えます。抵抗線には二つあり、為替相場が上昇しようとしている時に、上昇を押さえるように働くラインを上値抵抗線、相場が下降しようとしている時に、下降を止めるように働くラインのことを下値抵抗線と言います。これらを総称して抵抗線と言いますが、下値の抵抗線は支持線という言い方をすることもあります。
抵抗線の目安
実際にFXを行ううえでは、どこに抵抗線があるのかを見極めることが重要になります。では抵抗線はどんなところに存在するのでしょうか。目安となるのは以下のようなポイントです。
- 切りの良い価格水準(指値注文が集まりやすいので抵抗が強くなります)
- 前回の押し目で下げ止まった水準、前回の山で上値を押さえられた水準
- トレンドラインが通るポイント
- 重要な移動平均が通るポイント
- フィボナッチ・リトレースメントで求められる水準
例えば、上の図はトレンドラインを書き入れたものですが、黄色や青のラインは上値抵抗線、赤のラインは下値抵抗線になっていることが分かります。黄色ラインは上昇トレンドの最中、青ラインは下降の最中に上値抵抗線となっています。
抵抗線の信頼性
抵抗線まで上昇または下降した時点で建玉する戦法は、それだけではやはり信頼性に欠けると言えます。そうした大衆の動きを狙う大口の投機筋もいるからです。わざと抵抗線を破る売買をすることで、踏み上げや投げ売りなどの狼狽した取引を狙うわけです。それでも抵抗線は有効なテクニカル分析ですし、けっして無視はできません。抵抗線付近に来た相場がどういう動きをするのか注目することで、相場つきを知る手がかりとなります。