トレンドライン

   トレンドラインとは、チャート上の節目となるポイント(波動の山の頂上や谷の底)同士を結んだ線です。基本的に上昇局面では谷の底、下降局面では山の頂上を結びます。上図では、赤い線が谷の底同士を、オレンジの線が山の頂上同士を結んでいます。ご覧になって分かるように、レートの動きは赤い線の付近で下げ止まり(@AB)、オレンジの線付近で上値を抑えられています(DEFG)。こうした働きから、赤い線を下値の支持線、オレンジの線を上値の抵抗線と呼びます。チャートを見ると、しばしばこうしたラインを発見することができます。これがトレンドライン分析です。

トレンドライン

   上図では、赤い線とオレンジの線は並行になっており、このような場合は両方の線の間をバンドと言います。この相場は、バンドの間を往復しながら、上昇トレンドを描いているわけです。ただ、下値支持線と上値抵抗線が常に並行というわけではありません。ただ、平行線を引いてみるというのは、トレンドライン分析に重要な手法の一つです。

トレンドラインの使用例

   上昇相場の場合では、下値支持線付近が押し目買いのチャンス、上値抵抗線付近が利食い売りのチャンスとなります。実際、@Aでは最高のタイミングになっていますし、Bも悪くありません。しかしCでは、赤い線は下値支持線の役目を果たしていません。つまり、この相場はGで天井をつけ、そこから下降相場に転換しているわけです。相場のトレンドが転換すれば、それまでのトレンドラインはもう役にたちません(逆に、下値支持線が上値抵抗線に変わることはあります)。では、相場が転換したかどうかの判断はどうやってすればよいのでしょうか。これは相場で最も難しい判断の一つですが、この相場では、次のように考えることができます。

トレンドライン

   Bで買い建てしたあとの状況を想定してください。この時点では、まだ上昇トレンドが継続しているという前提です。しかし、bで上昇を止められた時点で、すでに下降相場に転換している可能性を考える必要がありあります。G−a−bと結んだ線が上値抵抗線として有効に働いているからです。そしてcでも止められたところで、可能性はさらに高まります。ただ、黄緑の線が下値支持線となる可能性もまだ残っています。黄緑の線は、緑の線と並行に引いた補助線です。緑の線が下値支持線として有効だったことから、黄緑の線もそうなる可能性があるわけです。しかし、結果的には黄緑の線は破られてしまいますので、遅くともこの時点で買い玉は決済しなくてはなりません。そして、Cの時点では様子を見ることにします。

トレンドライン

   上記では、トレンドラインのみでトレンドの転換を判断していますが、実際の為替相場では、他のテクニカル分析ファンダメンタル分析を組み合わせて総合的に判断します。また、相場では、全てのチャンスをものにしようと欲張らないことが大切です。相場が終盤に差し掛かってきたなと思ったら、休みを決めこむことも大事な戦術ですから。なお、Cで赤の上昇トレンドラインが破られた時点や、Bでつけた値段を下回った時点で、新規に売り玉を建てるのも一つの作戦です。実際、この相場では成功することとなります。ただ、Cを少し下回ったところから反転するケースもあり、慎重に対処すべき局面です。やはり、完全にトレンドラインがブレークされたことを確認したあと、戻り売りを仕掛ける方針が失敗の少ない作戦でしょう。

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