戻り売り

戻り売りとは

   為替相場は、大勢的に下げ基調にあるときも、短期間な反発をまじえながら下げていきます。ファンダメンタルズに大きな変化がなくても、売り方の買い戻しや短期筋の買いが入るためです。こうした小さな反発場面を狙って、売りを仕掛ける手法を戻り売りといいます。これに対し、相場が大勢的に上げ基調にあるときに、短期的な調整場面(押し目)を狙って買う手法を押し目買いといいます。

戻り売り

   FXでは戻り売りや押し目買いのタイミングを上手く測ることが成果を大きく左右します。上の図ではP4が理想的な戻り売りの場面となりますが、この時点ではまだ下降相場への転換が確認できていません。その他の要因とあわせて総合的に判断することが求められます。既に大勢的な下げに入っている相場が反発場面に入ったら、以下を戻りの目途として念頭に置き、相場の動きをウォッチすることが必要です。

戻り売りは重要な必勝法

   戻り売りは「押し目買い」と並んで、FXで勝つための重要な売買手法の一つです。いずれも「大勢は順張り、小勢は逆張り」という当サイトが推奨する基本ルールを実践するための手法だからです。もちろん、戻り売りを実践することは口で言うほど簡単ではありません。「あや戻し」と思ったらトレンドの反転だったと、後から分かることもあります。

   しかし、トレンドが下降トレンドに転換したり下方へのブレークアウトが発生した後の1回目や2回目の戻り売りは、だましも少なく、勝率はかなり高いはずです。一方でトレンドが長く続いている場合は用心することも必要です。また、仮にあや戻しではなくトレンドが転換した場合でも、戻り売りでエントリーした場合は傷が小さくてすみます。戻り売りはFXにおいて基本となる売買手法なのです。

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