押し目

押し目とは

   為替相場は大勢的に上昇トレンドを維持しているときでも、ところどころ短期的な下降場面を交えながら上昇します。こうした上昇相場の中で形成される谷を『押し目』と言います。単に『押し』と言うこともあります。また、そうした一時的な下げを狙って買う手法を「押し目買い」と言います。英語にも「Buy on Dips」という決まり文句がありますが、これは「押し目で買え」という意味です。

   下の図では、B1とB2の谷が大きな押し目です(細かく見れば他にも小さな押し目がありますが)。こうしたとこを上手く拾うことができれば利益も大きくなります。

   一方、B3はどうでしょうか。結果的にこの相場はP3で天井をつけ下降トレンドに転換しています。したがってB3は厳密には押し目とは言えません。しかしそれは後で分かることです。P4がP3を上回ることができず、かつ相場がB3を下回ってきた時点で下降相場に転換したことが明確になるわけですから。

押し目

押し目の判断方法

   上昇してきた相場が谷を形成しているとき、どこかで下げ止まって再び上昇基調に戻るのか、それともそのまま下げ続けるのか、これを判断するのは非常に難しいことです。実際のところ確実な方法はありませんが、以下の点をチェックすることで精度を上げることができます。

  • ファンダメンタルズ分析…谷を形成しているのですから何かしら弱材料が出ているわけです。それが、上昇基調の背景となっているファンダメンタルズを根本的に変えるものかどうか。そこまでは言えないとすれば、押し目である可能性が高いと言えます。
  • テクニカル分析…より長期のチャートを確認することも重要です。例えば、日足をベースに押し目を待っている場合は、週足や月足も見てより大きなトレンドを確認します。また、相場が上昇基調に転じてから日が浅い場合は、上昇が長く続いている場合に比べて押し目である可能性は高いと言えます。別の言い方をすれば、市場の心理がまだ懐疑的なうちは押し目であるとも言えます。市場全体い楽観が蔓延している場合は、新しく買い参入する人がいなくなっているからです。

押し目で仕掛けるタイミング

   一口に押し目と言っても、浅い押し目もあれば深い押し目もあり、ベストのタイミングは千差万別です。そこで現実的で確実な方法は、仕掛けるタイミングを分散させることです。例えば、資金を5分割し、移動平均の25日線、50日線、75日線、100日線まで下げたタイミングで買い下がっていき、後の1回分は予備にとっておく。もちろん、最初の買いで相場が反転していくこともありますが、それでよしとします。常に満玉を張るのは非常に危険な行為です。

   もし結果的に下げ止まらなかった場合はどうでしょうか。運悪く押し目ではなく下げ相場の始まりを買ってしまった場合です。この場合は損切せざるを得ませんが、下げに転じた直後は反発がある程度期待できます。まだ市場が弱気一色にはなっていないからです。あや戻しの場面で戻り売りを行い、淡々と手仕舞います。相場は百発百中で当てることはできないのですから、しくじった時は素直に諦めます。押し目買いに徹していれば、6割や7割の勝率は難しくありません。大事なことは間違った時の損失を大きくしないことです。

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