押し目買い
押し目買いとは
為替相場は、大勢的に上げ基調にあるときも、短期間な調整(押し目)をまじえながら上げていきます。ファンダメンタルズに大きな変化がなくても、買い方の利食い売りや短期筋の売りが入るためです。こうした小さな反落場面を狙って、買いを仕掛ける手法を押し目買いといいます。これに対し、相場が大勢的に下げ基調にあるときに、短期的な反発場面を狙って売る手法を戻り売りといいます。
押し目買いのタイミング
FXでは押し目買いや戻り売りのタイミングを上手く測ることが成果を大きく左右します。上の図では、B1やB2で買えれば十分に利益が出たことになります。しかしそれは結果として分かることで、その最中はどこで下げ止まるのかは分かりません。そのまま下げ基調に転換してしまう可能性だってあるわけです。では、押し目買いのタイミングはどのように測ればよいのでしょうか。
まず大勢的な上げ相場の中で軟調場面を迎えたら、以下のテクニカル分析を使って下げ止まりそうな水準の候補を考えます。具体的な使用方法は各項目でご確認ください。
- 波動分析によるカウント
- トレンドラインが通るポイント
- 重要な移動平均が通るポイント
- フィボナッチ・リトレースメントで求められる水準
- RSIの50%水準
ただ、残念ながら必ず当たる分析手法はありません。ですから、押し目の底を一点に絞ることは危険です。初めから資金を分割し、計画的な買い下がりを行います。もちろん、最初の買いで終わる可能性もありますが、その場合は買い乗せしていくことも選択可能です。一方、その場面が押し目ではなく、下げ相場の始まりだった場合はどうでしょうか。この時は素直に誤りを認めるしかありませんが、そもそも下げたところで買っているので、傷は深くなりません。あや戻しで手仕舞えば損をしなくてお済むかもしれません。だからこそ、押し目を買うことが大切なのです。
押し目買いは重要な必勝法
押し目買いは「戻り売り」と並んで、FXで勝つための重要な売買手法の一つです。いずれも「大勢は順張り、小勢は逆張り」という当サイトが推奨する基本ルールを実践するための手法だからです。もちろん、押し目買いを実践することは口で言うほど簡単ではありません。押し目と思ったらトレンドの反転だったと、後から分かることもあります。
しかし、トレンドが上昇トレンドに転換したり上方へのブレークアウトが発生した後の1回目や2回目の押し目買いは、だましも少なく、勝率はかなり高いはずです。一方で上昇トレンドが長く続いている場合は用心することも必要です。ただ、仮に押し目ではなくトレンドが転換した場合でも、押し目買いでエントリーした場合は傷が小さくてすみます。押し目買いはFXにおいて基本となる売買手法なのです。