ミセス・ワタナベ

ミセス・ワタナベ2006年後半から2007年の前半にかけて、為替市場では低金利通貨で資金を調達し、高金利通貨に投資するキャリートレードが盛んでした。この流れの中で、為替市場で急速に存在感を現したのが、日本のFX投資家でした。

   特に欧米人の興味をひいたのが、機関投資家でも国際企業でもない普通の主婦。自宅のパソコンで為替を取引し、市場に大きな影響を及ぼしているということに注目したのです。従来は考えられなかった現象でした。海外のメディアはその驚きを込めて、個人を中心とする日本のFX投資家を『ミセス・ワタナベ』と呼んだのです。『キモノ・トレーダー』という表現もあります。

   でも、どうしてワタナベなんでしょう。スズキやタナカのほうが一般的では?。実は『ミセス・ワタナベ』は英国のメディアを中心に登場したのですが、もともと英メディアでは日本人の主婦を話題にするとき、”典型的な貯蓄家”とか”家計の財布を握っている人”とかのキャラクターで、ワタナベさんを登場させるんです。それがなぜワタナベなのかまでは分かりませんが。記者にとっては典型的な日本人の名前だったんでしょうね。

   英国では保守的な個人投資家の代名詞として『アガサおばさん』を使うようですが、似たよう感覚なんでしょう。なお、脱税で話題になった東京・世田谷区の主婦は別の名前ですから、この方が起源になったわけではありません。

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