CAPEレシオ

CAPEレシオ((Cyclically Adjusted Price-to-Earnings Ratio)はPER(株価収益率)を改良した指数です。通常のPERは来期などの短期的な利益見通しをもとに計算するため、どうしても変動が大きくなります。このため、長期的な趨勢を判断するには適していません。その点を補正したものがCAPEレシオです。「景気循環によって調整されたPER」という意味です。

具体的には、1株当たり利益をインフレ率で調整したうえ、10年移動平均値を用いてPERを計算します。これにより、実質的な企業収益力との関係で株価の割高・割安性が判断できます。一般的に25倍以上になると割高と言われます。CAPEレシオは、ノーベル経済学賞を受賞したロバート・シラー教授が考案したので、シラーPERとも呼ばれます。

●CAPEレシオRとS&P500●
CAPEレシオ

FXにおける指標

FXでは、CAPEレシオのように、一定の基準をベースに割安割高を判断する指標はありません。ただ、インフレを考慮のうえ過去の相場と比べるなどして、為替相場の現在値が割安か割高かを判断する指標として、以下のようなものがあります。

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