実質実効為替相場

実質為替相場とは

   実質為替相場というのは、通常の為替相場(名目上の為替相場)にインフレ率を加味したものです。例えば、現在のドル/円相場が1ドル=100円だったとします。そして1年後も同じだったとしましょう。名目上の為替相場は変わっていません。しかし、米国ではその間に物価が5%上昇し、日本の物価は±0%だった場合、実質為替相場は変化します。

   米国では5%物価が上昇していますから、1年前は1ドルで買えたものが、1.05ドルしています。つまり、5%だけドルの価値(購買力)は下がってしまっています。一方、円は100円買えたものはやはり100円のままなので、価値は変わっていません。ゆえに、本来なら1.05ドル=100円になっていないと理屈があいません。このようにインフレ率で調整した為替相場を実質為替相場と言います。

実効為替相場とは

   実効為替相場は、ドルやユーロなど各単一通貨に対する為替相場ではなく、複数の通貨に対する総合的な為替相場のことです。具体的には、円と主要通貨との為替相場を、貿易ウエイトで加重平均して算出します。こうすることで、円の総合的な価値を計ることができるわけです。例えば、円がドルに対しては上昇していても、ユーロに対しては値下がりしているようなとき、すぐには円高なのか円安なのか計りかねます。実効為替相場を使えば、日本全体の貿易に及ぼす為替相場の影響を知ることができます。なお、円については日銀のサイトに詳しい解説があり、データもダウンロードすることができます。

実質実効為替相場とは

   実質実効為替相場は、実質と実効の両方を兼ね備えた為替相場。つまり、インフレ率と貿易の状況(相手国や金額)を考慮して、その通貨が持ってる実際の総合的な価値を示すものです。なお、BIS(国際決済銀行)は独自に実効為替相場(Nominal EER)と実質実効為替相場(Real EER)を算定して、CSV形式のデータを公開しています。

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