ドルインデックス
ドルインデックス(US Dollar Index)は、米ドルの総合的な価値を示す指標です。代表的なものに、FRB(連邦準備制度理事会)が算出しているものと、ニューヨーク商品取引所(NYBOT)が算出しているものがあります。特に、ニューヨーク商品取引所のインデックスはリアルタイムで算出され、実際に先物取引としても上場されているので、FXでも参考にしたい指標です。採用通貨と加重平均のウェイトは下記の通りです。
ドルインデックスの構成通貨 | |
ユーロ(EUR) | 57.6% |
円(JPN) | 13.6% |
英ポンド(GBP) | 11.9% |
カナダドル(CAD) | 9.1% |
スウェーデンクローネ(SEC) | 4.2% |
スイスフラン(CHF) | 3.6% |
為替市場には『ドル vs その他の通貨』という構図があり、取引はドル中心に行われています。もっぱら円とのペアでFXを行う場合でも、ドルインデックスの動きには注意を向け、市場全体の流れをつかんでおきたいものです。なお、ドルインデックスと金(ゴールド)には逆相関の関係が見られます。詳しくは「ドルインデックスと金」をご参照ください。
下図はドルインデックス(NYBOT版)の月足チャートです。2001年7月と2002年1月にWトップを形成したあと、2008年4月まで下げ続けます。その後はリーマンショックやユーロ危機を経験しながら激しく上下動しますが、徐々に落ち着きを取り戻し、2014年半ばからは上昇基調に転じています。
下図はドルインデックスとFFレートを重ねたチャートです。必ずしも相関性が高いというわけではありませんが、FFレートがドルインデックスに数年程度先行する傾向がうかがわれます。