FFレート

   FFレート(Federal Fund Rate)は米国の政策金利で、FRBがその誘導目標を決定します。FF金利ともいいます。日本ではコール金利がFF金利に、コール市場がFFマーケットに相当します。

   FFレートの過去最高値(実数値)は1981年6月につけた19.10%です。この当時は石油ショックに起因して世界的にインフレが高まっており、米国のCPI(消費者物価指数)は前年比10%を越えていました。一方の最低値はリーマンショックによる世界的な金融危機に対応するため、FRBがその誘導目標を0.00〜0.25%としたときです。

FFレート

   FXを行う上でFFレートは最重要の指標です。ドル/円相場は米国の金利動向と高い連動性を持っているからです。そのためFRBの次の一手が利下げか利上げか、それはいつどの程度の幅で行われるのかを予想することは、ドル/円の取引では欠かせない作業です。と同時に、足元の相場がそれをどの程度織り込んでいるかを知ることも重要です。なぜなら、市場が利上げを予想している場合でも、既にそれを織り込んでしまっているなら、さらにドルを買う動きは期待できないからです。

先行指標となるFFレート先物

   この織り込み度を計るうえで重宝するのが、FFレート先物です。シカゴ先物取引所(CBOT)市場に上場されているので、だれでも以下のページで値を知ることができます。なお、先物取引は額面ベースなので、金利に引きなおすためには100から取引価格を差し引きます。例えば、取引価格が96.9なら、100−96.9=3.10%となります。

   実際のFFレートが3.00%で、先物が3.05%なら、市場は利上げを予想していることが分かります。では、どの程度まで織り込んでいるのか。よく、市況解説の記事で、FFレート先物は利上げを○%織り込んでいる、といった表現を目にしますが、これは次のように計算します。

   FFレートは3.00%、次回のFOMCは○月20日、先物○月限は3.05%とします。この状況で、0.25%の利上げが行われる確率をどの程度織り込んでいるかというと、次のように考えます。まず、実際のFFレートに対する先物の上乗せ分は0.05%あるわけですから、0.25%の引き上げに対しては、0.05%÷0.25%=20%です。つまり単純に考えると2割ほど織り込んでいるということになります。

   しかし、ことはそう単純ではありません。FFレート先物の取引価格は月中平均が清算価格になります。もし次回FOMCで0.25%の利上げが行われたとすると、実際のFFレートは○月1日〜19日までは3.00%、20日〜月末までは3.25%なので、その条件で平均値を求める必要があります。これを3.097%とすると、FFレート先物が3.097%になった時点で、0.25%の利上げを完全に織り込むことになります。上の例では、0.05%÷0.097%=51.5%。つまり、既に5割程度は利上げを織り込んでいることになります。

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