ディレイ価格とリアルタイム価格
ディレイ価格とリアルタイム価格の違い
Yahoo!などのポータルサイトに行くと、日経平均や個別株の価格を知ることができます。ただしこれらの価格は、実際に取引が成立した時点よりも少し遅れてサイトに掲載されています。一方、証券会社に口座を持っている人が取引画面にログインすると、当然ですが刻々と変わる価格をライブで見ることができます。
前者のように、実際に約定した時刻から一定時間(10分とか20分)遅れて配信される価格をディレイ価格、そうした遅延がなく配信される価格をリアルタイム価格といいます。ディレイ(Delay)の原義は遅延・遅滞という意味、リアルタイム(Realtime)は即時・瞬時という意味です。
1.株式の場合
株式や先物など取引所で取引されている金融商品は、約定価格を第三者が利用する場合、取引所と利用契約を結びます。このとき、リアルタイム配信は有料、一定以上のディレイなら無料とするのが一般的。このため、ポータルサイトなどで株価を掲載している場合、通常はディレイ価格です。ちなみにYahoo!は20分遅れです。
2.為替相場の場合
為替取引はインターバンク市場という相対市場で行われています。このため、約定価格は一元的に管理されていないのですが、この市場はロイター社が長らくインフラを提供してきたため、強固な基盤を築いています。そのため、為替相場を第三者が利用する場合は、主にロイター社と利用契約を結びます。そして株式と同様、リアルタイムとディレイでは料金体系が異なります。ポータルサイトなどで為替相場を掲載している場合、株式ほどではないとしても通常はディレイ価格です。
3.CFDの場合
株式でもFXでも取引に直接参加していれば、当然にリアルタイム価格を見ることができます。しかしCFDでは事情が異なるので注意が必要です。CFDには原市場があり、顧客は直接原市場の取引に参加しているわけではないからです。このため、取引画面に表示されるのはディレイ価格であったり、リアルタイム価格を見るには別途料金が必要になる場合があります。