ドローダウン
ドローダウン(Draw down)は、資産運用において損失が発生して、資産総額が減少することを言います。資産総額の推移を表す折れ線グラフをイメージしてください。運用成績がプラスのときは右肩上がりで推移しますが、損失が発生するとグラフに谷ができます。これがドローダウン。例えばファンドでは、ドローダウン○%以上で運用停止とか、ドローダウン○回発生でキャッシュ比率を高めるとか、そんな使い方をします。また、システム取引では過去のデータを使ってシミュレーションを行いますが、最大ドローダウンは重要な指標となります。
またドローダウンは、単に為替相場の値動きを意味することもあります。この場合は上昇中だった相場が反落することです。トレンドフォロー式の売買手法をとる場合、一定以上のドローダウンが起きないかぎり建玉を保持します。下図では、AからBに至るまで大きなドローダウンは起きていませんから、トレンドフォローなら取れていたことになります。B,C,Dのドローダウンを無視して建玉を保有するかどうかは方針と設定次第です。一方、RSIを参考にして取引していると、早い時点で利食ってしまった可能性もあります。
なお、注文方法の一つであるトレーリングストップ注文はドローダウンの考え方を応用したものです。