レバレッジ
レバレッジとは
レバレッジ(Leverage)はもともと「てこ(梃子)の作用」といった意味ですが、金融商品についてレバレッジという場合は、投下資金の何倍もの大きな取引ができる仕組みをさします。小さな力で大きな物を動かせる「てこ」の原理に由来しているわけです。
例えば、総代金が100万円の金融商品を、10万円の取引証拠金を差し入れることで売買できるとします。するとこの金融商品は、10倍のレバレッジが効いた取引ということになります。現物株取引はレバレッジが効いていませんが、信用取引ではレバレッジが効いています。FXやCFDではさらに大きなレバレッジを効かすことも可能です。レバレッジの具体例
もう少し具体的に見てみましょう。FXでいうと、1ドル=100円の時に1万ドルを売買すると、総代金は100万円です。そしてこの取引を5万円の証拠金で行うことができれば、レバレッジ(またはレバレッジ倍率)は100万円÷5万円で20倍となります。単純にいうと、為替相場が予想した方向に1円動けば1万円の利益ですから、投資元本の20%の収益が生まれるのです。もちろん、予想した方向と逆なら、20%の損失が発生します。
レバレッジのコントロール
レバレッジが高くなるにつれてハイリスク・ハイリターンとなりますが、実際に預託する証拠金を多くすることで、レバレッジは低くすることができます。仮に50万円を預託して100万円相当の取引を行った場合、レバレッジは2倍にとどまります。もちろん自分の意思で1倍の取引を行うことも可能性です。預託する証拠金の額と取引金額を調整することによって、レバレッジはコントロールすることができるわけです。
- 関連語:デレバレッジ