リセッション
リセッションとは
リセッション(Recession)は経済成長がマイナスとなる局面をいい、一般的に景気後退と訳されます。定義は各国で多少異なりますが、米国では国内総生産(GDP)が2四半期連続でマイナスとなった場合を正式な定義としています。
2000年代後半から2010年代初頭までの間に、世界規模で発生した経済の衰退を「グレート・リセッション(Great Recession)」といいます。景気後退の規模や時期は国ごとに異なりますが、IMF(国際通貨基金)は、第二次世界大戦後では最悪の景気後退局面であると結論付けています。米国では、2007年12月に始まって19ヵ月間つづき、2009年6月に脱却したと判断されています。背景には、2007-2008年の金融危機と2007-2009年のサブプライム問題がありました。
リセッションと為替相場
下図は米国のFFレートの推移を示していますが、グレーでハイライトした期間はリセッションだった局面です。リセッションの期間中は、FFレートが急速に引き下げられていることが見て取れます。為替相場は短期金利との連動性が高いので、リセッションに伴う政策金利の引き下げは、その通貨にとっては弱材料となります。
【関連記事】為替相場と金利