差金決済の仕組み

   FXは通貨の値段である為替相場が取引の対象ですが、実際に通貨を保有したり受け渡しを行ったりすることはありません。この点が外貨預金と大きくことなるところです。分かりやすく言うと、実際に通貨を動かさない帳簿上だけの取引なのです。

   FXでは、取引開始時と終了時の為替相場の差額を清算して取引を終了します。この差額は当事者の一方では利益、もう一方では損となるもので、差損益金といったります。このように、金銭のやり取りだけで取引を終了する仕組みを差金決済方式といいます。実際に通貨を受けたり渡したりする現物決済(受け渡し決済)を可能としている業者もなくはないですが、ほとんどの業者は差金決済しかできません。この差金決済の仕組みによって、FXは買いからでも売りからでも取引を始めることができるのです。

   例えば、ドル安円高になると予想しているとしましょう。その場合は、ドル売り円買いの注文を出しますが、実際に現金でドルを用意する必要はありません。ドル高円安になると予想してドルの買い注文を出す場合も、ドルを引き取る必要はありません。決済して取引を終了したい場合は、反対売買を行えばOKです。そして、差損益金を精算して取引が終了します。なお、差損益金は取引証拠金に足したり証拠金から引いて精算します。

   では次に、取引証拠金とはどういうものか、その仕組みについて見ていきましょう。

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