地政学的リスク

地政学的リスクとは

地政学的リスク   地政学(Geopolitics)というのは、地理的な諸条件が政治・経済にどのような影響を与えるか、を研究する学問です。地政学的リスク(Geopolitical Risk)は、この地政学見地から考えられるリスクで、例えば資源にからむ利権闘争、宗教上の対立、国境紛争などが考えられます。経済や金融関係の記事で地政学的リスクという場合は、地域紛争や軍事介入、あるいはテロリズムなどが経済に悪影響を及ぼすリスクを意味します。2002年に当時のFRBの議長だったグリーンスパン氏が使って以来、為替相場の解説記事でも目にするようになりました。

地政学的リスクと為替相場

   地域紛争などの地政学的リスクが起こった場合、為替相場に影響する場合があります。市場が経済への影響を警戒することから、基本的には安全通貨が変われ、新興国通貨が売られやすくなります。ただ、そうした市場の反応は短期的に終わることがほとんどです。地政学的リスクが世界経済のリスクにまで発展することは少なく、仮にそうなった場合でも時間を要するからです。当初の市場の反応は心理的なものが大半なので、地政学的リスクの発生で円高に振れた場合は、ポジションをとるチャンスになることが多いといえます。

地域紛争の歴史

   下記は過去に起こった主な地域紛争です。2000年以降は米国の軍事介入も記載しています。

1947 第1次印パ戦争
1948 第1次中東戦争
1950 朝鮮戦争
1956 第2次中東戦争
1965 ベトナム戦争
1965 第2次印パ戦争
1967 第3次中東戦争
1971 第3次印パ戦争
1973 第4次中東戦争
1980 イラン・イラク戦争
1990 イラクのクウェート侵攻
1991 湾岸戦争
2001/9 同時多発テロ
2001/10 米軍がアフガンを攻撃
2003/3 イラク戦争
2004/2 米軍がハイチに介入
2007/1 米軍がソマリア内戦に介入
2011/3 米軍がリビア民主化に介入
2011/5 ビンラディン殺害
2014/8 米軍がイラク空爆を開始
2017/4 米軍がシリアを攻撃

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