オートチャーティスト
オートチャーティストとは
オートチャーティストはAutochartist Ltd.社(本社キプロス)が提供するテクニカル分析のツールです。世界中で多くの投資家に利用されており、日本でも数社が導入しています。英語ですがこちらがウェブサイトです→www.autochartist.com。オートチャーティストで提供される主な機能は以下の二つです。
- 数多くの銘柄を対象にパターン分析を行い、一定のパターンが出現している銘柄を教えてくれる。
- フィボナッチ・リトレースメントやボラティリティ分析から目標水準や予想レンジを教えてくれる。
パターン分析はフォーメーション分析ともいい、チャートが織りなす形(三角もちあいやボックス圏)から、抵抗線と支持線を判定し、仕掛けのチャンスを測るという手法です。
パターン分析自体は昔からある伝統的なテクニカル分析ですが、多くの銘柄からパターンを発見するのは手間ひまのかかる作業です。オートチャーティストではこれを自動で行ってくれるので、見落としがなくより分析に集中できます。検出するパターンは16種類ほどあり、何十という銘柄からリアルタイムで抽出してくれます。また、過去のパフォーマンスも表示されるので、どのパターンの勝率が高いのか知ることができます。
オートチャーティストで抽出できるパターン
オートチャーティストが抽出してくれるパターンを整理すると以下になります。
- ヘッド・アンド・ショルダー/逆ヘッド・アンド・ショルダー…いわゆる三尊・逆三尊といわれるパターン。出現頻度は低いものの、信頼性が高いと言われます。
- トリプルトップ/トリプルボトム…上値抵抗線または下値支持線に3回トライして抜けず、流れが反転した場合に出現します。
- ダブルトップ/ダブルボトム…上記の3回が2回で終わるパターン。
- 三角形(水平型/上昇型/下降型)…三角もちあいと呼ばれるパターンで、これをブレ−クアウトした時の信頼性は高いと言えます。
- ウェッジ形(水平型/上昇型/下降型)…三角とまでは言えなくとも徐々に値幅が小さくなるパターン。
- 長方形(水平型/上昇型/下降型)…水平型はボックス、上昇・下降はペナントと呼ばれるパターン。
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