自動ストップロス

   ストップロス(Stop Loss)とは、含み損を抱えた建玉を決済すること、すなわち損切りのことです。含み損があらかじめ決められた水準に達したとき、自動的・強制的にストップロスを行うしくみが自動ストップロスです。自動ロスカットとも言います。本来、損切りは投資家自信の意思で行うべきものですが、難しい判断であるのも事実。自動ストップロスは本人の意思とは関係なく損切りが実行されるので、損失に歯止めをかける有効な手段です。

   FXでは法令で自動ストップロスの導入が義務づけられています。インターネット取引ならリアルタイムで実施している業者がほとんどですし、対面取引でも翌日に建玉を持ち越すことはできないようになっています。もちろん、自動ストップロスが作動する前なら、自身の判断で損切りを行うこともできます。自動ストップロスが作動するのは、業者に預託している額から含み損を差し引いた結果、必要証拠金を割ってしまったときです。

   自動ストップロスは、、証券系のCFDでも、日本証券業協会の自主規制ルールとして導入されています。他方、証券や商品の先物取引には見られない制度です。ですので、同じ証拠金取引のしくみを採用していても、日経225先物などでは、投資家自身の判断で損切りを行う必要があるのです。

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