FXの支払調書について

   支払調書というのは、税務署が徴税の参考とするため、給与支払者や取引業者から提出させる資料です。サラリーマンであれば勤務先の会社が給与や退職金に関して、FXや株式取引を行っている場合は金融商品業者が取引履歴などに関する支払調書を税務署(国税庁)に提出しています。これは法令で定められているので、あなたが行った取引は全て国税庁に把握されているわけです。

   FXの場合は平成20年までその対象外だったのですが、FXに絡んだ大型の脱税事件が何件か発覚したことを機に法制度が見直され、平成21年から支払調書の提出が業者に義務づけられることとなりました。提出は年1回でよく、当該年の支払調書は翌年1月末までに一括して管轄の税務署に提出されます。原則として指定されたフォーマットの電子データにより行われます。

   追徴課税は5年までさかのぼって課税されますから、くれぐれもお忘れなきよう。

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