値ごろ感

   『値ごろ感』というのは、為替相場や株式相場で、特に根拠もなく相場水準だけで割安・割高と思ってしまう感覚のことです。そういう感覚は、無意識に以前の高値や安値と比較して生まれるものですが、根拠に乏しく、注意しなくてはならない心理です。

   『値ごろ商い(値惚れ商い)は怪我のもと』という格言があります。ある程度相場経験のある方なら身に覚えがある方も多いでしょう。FXでも『ここまで下がればさすがに下値余地は少ない。そろそろ買い場だ』などと安易に買い向かってはいけません。特に大相場になると、投げ売り踏み上げのせいで値ごろ感はまったく通用しなくなります。そうした時は、指値注文を入れるにしても、感覚に頼って決めないよう注意したいものです。

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