為替市場の取引高

   一日の為替市場はニュージーランドのウェリントンからスタートし、アジア、中東、欧州、米国へとバトンタッチされ、ニューヨークで終了します。その間にいったいどれくらいの金額が取引されるのでしょうか。少し古い統計で恐縮ですが、BIS(国際決済銀行)が1998年に調査したところによると、なんと1兆9710億ドル!。1ドル=100円とすると200兆円近くになります。2012年の日本のGDP(国内総生産)が約519兆円でしたから、約38%に相当する額です。為替市場では、日本のGDPの半分近い金額がたった一日で取引されるのです。

為替市場その内訳は、ロンドン市場が6373億ドル(約32%)、ニューヨーク市場が3509億ドル(約18%)、東京市場が1486億ドル(約8%)。ロンドン市場の取引量が圧倒的に多いんですね。これは、ロンドン時間の朝から夕方までは、中東、欧州、北米などの取引時間が重なることと、シティー(ロンドンの金融街)が世界の金融センターだからです。

   FXではスプレッドが売買コストに相当しますが、このスプレッドは基本的に流動性と反比例します。流動性が高い通貨はスプレッドが狭くなる傾向なのですが、同じ通貨ならロンドン市場の時間帯が最も狭くなります(少なくともインターバンク市場ではそうです)。

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