スプレッドに関する注意点

スプレッドが狭くなる時間帯

   スプレッドは生き物ですから常に変化していますが、その要因は主にリクイディティ(流動性)とボラティリティ(変動率)です。リクイディティーが高いとスプレッドは縮小します。為替レートを提示する側からすると、リスクが低下するからです。ユーロ/ドルやドル/円などのメジャー通貨同士の組み合わせはもともと取引量が多いため、マイナー通貨のペアに比べてスプレッドは狭くなります。

   また、一日のうちでもリクイディティには差がありますので、スプレッドも変化します。一日の中で最も為替市場の取引量が多くなるのはロンドン時間の午後。この時間帯は欧州市場と北米市場が同時に開いていますので、一日の中では最も活発に取引が行われます。ですから、スプレッドも東京時間に比べると全般に縮小します。(参考記事:為替市場の時間帯

   短期売買を繰り返す手法の場合は、ロンドン時間に取引を行うほうが有利です。業者の側では、こうした実態をストレートに反映させているところもありますが、そうでない業者もいます。あなたがデイトレードを志向していて、利用している業者はスプレッドが一日中同じというなら、一度他の業者と比較してみてもいいかもしれません。

重要イベントではスプレッドが拡大

   スプレッドにとってはボラティリティーも重要な要素です。特に雇用統計のようなビッグイベントがある時はボラティリティーの上昇が見込まれるため、発表前からスプレッドは拡大傾向になります。腕に覚えのある投資家は、こうしたビッグイベントを取引の好機ととらえますが、初心者の方は避けたほうが無難です。ポジティブな内容だと思って買ったら、10分後には逆の方向へ急激な転換するというケースも往々にしてあります。重要な経済統計の発表スケジュールは事前にチェックしておきましょう。

スプレッド広告の規制

   FXが日本で始まったころ、スプレッドはドル/円で5銭〜7銭もありました。しかし激しい縮小競争が起こった結果、現在では極限まで狭くなっています。競争が激しかったころは、狭いスプレッドを強調した広告が目につきました。その中には、事実誤認を招くようなものも少なからずあったのです。そのため、金融先物取引業協会が2011年8月にスプレッド広告に関する規制を施行しました。現在も狭いスプレッドを強調した広告は見かけますが、事実の裏付けがあると考えて大丈夫でしょう。

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