FXの出来高

出来高情報の重要性

   株式相場の分析では、取引のボリュームを示す出来高(できだか)は非常に重要な情報と考えられています。例えば、株価も出来高も低迷していた銘柄が出来高の増加を伴って上昇に転じると、その背景には強い買い材料が存在していると考えられます。また、上昇トレントを描いてきた銘柄が出来高の急膨張とともに一段高になると、バイイング・クライマックスが疑われます。

   そうした相場局面の判断に出来高は欠かせない情報であるわけです。またテクニカル分析にも、ボリュームレシオや出来高移動平均など、出来高を要素としたものがあります。

インターバンク市場の出来高

   FXでは出来高の情報は利用できるでしょうか?。答えは、株式のように詳細な情報は存在しないけれども、まったく利用できないわけではない、というところです。そもそもFXの出来高というと、インターバンク市場の出来高がイメージされると思います。これはFXというよりも、その大元である為替取引の取引量に当たりますが、残念ながら一般投資家が利用できる情報はありません。インターバンク市場は銀行間の相対取引なので、取引所で取引される株式とは構造が根本的に異なるからです。

日本国内のFX出来高

   ではどんなものが利用できるのかというと、日本国内のFXの出来高です。これには二つあり、一つは金融先物取引業協会が集計して公開している店頭FXの出来高、もう一つは「くりっく365」と呼ばれる取引所FXの出来高です(参考記事:店頭FXと取引所FX)。

   前者は月一回の発表なのでタイムリーな分析にはあまり役に立ちませんが、大きな流れはつかめます。一方、後者は日報という形で毎日公開されています。下図は「くりっく365各種データ」から一部を転載したものです。

くりっく365の出来高

   ただ、いずれもごく限られた範囲の情報だという点には留意が必要です。日本という限定された地域の、しかも店頭取引と取引所取引に分かれた集計です。残念ながら為替相場全体に起こっていることを読み取ることはできません。その点を意識したうえ、東京市場における人気銘柄を見るための参考情報として利用するとよいでしょう。

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