週足には逆らわず、日足には逆らえ
相場の格言に『週足には逆らわず、日足には逆らえ』というものがあります。これは、『週足で長い陽線が出た場合、大勢的には上昇相場だから、逆らわず素直に買い方針で臨む。ただし、出動のタイミングは、日足で陰線となる日である』というような意味です。FXで着実に利益を上げていくうえでは、為替相場の大きなトレンドには逆らわないことが大切です。一方、建玉のタイミングも重要ですから、小安くなった日が狙い目になります。
上図の週足を使って実際例を考えてみましょう。まず相場はT1〜T4、B1〜B3まで徐々に水準を切り下げており、下降相場が形成されています。ところが、B4以降は下値の抵抗感がでてきます。そこへC1の長い陽線が出現します。この陽線でT3、T4の高値を上抜いており、相場のトレンドが上昇へ転換したと判断できます。そこで翌週以降、日足で陰線が出た場面で買い出動します。
次にT5以降では中断のもちあいが形成されていますが、B5を下回らずにC2が出現します。この足は日柄的にももちあいの終了を示唆しており、やはり以後の日足で陰線が出れば買い出動します。もちろん、実戦ではその他のテクニカル分析もあわせて判断していくわけですが、ローソク足だけでも多くの情報を読み取ることができます。
- 参考記事:ローソク足の見方