DMA(Displaced Moving Average)

DMAとは

   DMAは移動平均の一種で、通常の移動平均線(Simple Moving Average)を左右どちらかにずらして描いたものです。どの程度ずらすかについては特に標準的な数値はありませんが、通常は3〜10目盛程度です。下の図では赤が通常の20日移動平均、青がそれを右(つまり将来方向)に5日ずらしたDMA、緑が左(つまり過去方向に)5日ずらしたDMAです。

DMA

DMAの使い方

   DMAは主に次の二つの方法で利用されます。

  • クロスを見る
    通常の移動平均とDMAのクロスをトレンド転換のサインとみなします。これは普通のゴールデンクロスデッドクロスの考え方と同じです。詳細は「移動平均のクロス」をご参照ください。
  • 支持線や抵抗線として利用する
    DMAを押し目支持線あや戻し抵抗線として利用する方法です。もともと移動平均の使い方としてポピュラーなものですが、左右にずらすことで、うまくはまることがあるのです。ただし、常にはまる設定というものはありませんので、常に設定を見直す必要があります。

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