CFDのリスク

相場のリスク

   CFDではやはり相場のリスクが一番大きいですね。CFDは相場商品ですから、株価など原商品価格の変動によって損失を被る危険があります。CFDは高収益のチャンスがある一方で、元本割れのリスクを負う取引です。しかしCFDのリスクはそれだけではありません。

証拠金取引のリスク

CFDCFDでさらに注意しなくてはならないことは、証拠金取引だということです。レバレッジを効かせて、取引証拠金よりもはるかに大きな額の取引が可能であるため、損失を被った場合のダメージが大きいのです。理論的には元本を上回る損失が発生する可能性があります。現物株の場合は、会社が倒産して株券がただの紙切れになる(電子保管になるとこういう定番の表現も使えなくなりますねぇ)のが最悪のケースです。しかしCFDの場合は、損失が元本を超えてしまうケースも起こりえるわけです。

  • 自動ロスカットの仕組みを採用している業者であれば、元本を超える損失が発生する可能性はかなり抑えられますが、それでもそのようなリスクをおかすこと自体避けたいですね。

システム障害のリスク

   CFDをオンライン取引で行う場合は、業者側のシステム、自分のパソコンや周辺機器、そしてインターネット自体に障害が起こるリスクがあります。この中で、最も可能性が高いのは、業者側のシステム・トラブルでしょう。ただ、その頻度は業者によってまちまちです。めったに起こらない業者もいれば、頻繁に起こる業者もいます。こうしたシステムの安定性と、システム障害に対してどこまで責任を負ってくれるかという点は、業者を選択する際の重要なポイントです。

   自分のパソコンについては、自分で責任を持つ以外にありません。そんなに壊れるものではありませんが、万が一のために2台持っているとか、停電に備えてノート・パソコンにしておくとか、携帯でも取引できる業者を選ぶとか、一定のリスク回避は可能です。あと、プロバイダー等も含めて、インターネット自体の障害は確実な対策がありません。ただ、ケーブルTVの回線を使ってインターネットを利用している場合、まれに取引システムと相性が悪い場合もあります。

業者倒産のリスク

   相場とリスクは切り離せませんが、業者のリスクまで背負い込むのは避けたいですね。法令で信託保全が義務付けられていますが、100%安心かと言えばそうとも言えません。信託に必要な額を計算してから実際に信託するまでに一定のずれがあるからです。その間にも相場は動きます。また、実際に業者が破たんして信託財産から払い戻しが行われる際、手続きにかなりの日数を要するはずです。

   あと、業者の安全性を計る指標として、自己資本規制比率も重要なポイントです。これは、その会社がリスクに対してどの程度流動性を確保しているかを表す指標で、毎営業日ごとに計算することが法令で義務付けられています。数値が高いほうがより望ましいのですが、そもそもこの数字をホームページで公開していないような業者は、選択候補から除外したほうがよいでしょう(参考記事:FX業者の選択基準)。

流動性のリスク

   流動性というのは、どれだけの量の注文を消化できるか、という市場の許容量のことです。大量の注文でも速やかに成立させることができる市場は、流動性が高いと言えます。為替市場は世界の金融市場の中でも最も高い流動性を誇っています。しかし、株式の個別銘柄には取引量が各段に少ないものも含まれています。流動性の低い銘柄は、何かあった時のボラティリティスプレッドも大きくなりがちです。

取引ルールのリスク

   原資産の値動きが著しく大きくなった場合やその恐れがある場合など、業者は緊急的な処置を行うことがあります。例えば 取引証拠金の額を引き上げたり、自動ロスカットの水準を変更することが考えられます。その結果、証拠金が不足したり、自動ロスカットにかかったりするケースも出てくるでしょう。こうしたルール変更のリスクは、顧客側ではコントロールできませんので、資金に余裕を持たせることが肝要です。なお、ルール変更がありえるかどうか、取引約款等であらかじめ確認しておきたいですね。

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