必勝のマイルール

多くの投資家に見られる『利食いは早め、損切りは遅め』という傾向を克服するための妙薬は、あらかじめ出口ルール(エグジットルール)を決めておくことです。『こうなったら決済するぞ』というルールを作り、とにかくその通りに実行するのです。

もちろん、出口ルールは利食いと損切りの両方のケースを決めておきます。FXで儲けるためには、見通しを誤ったら損切りする一方、見通しが当たったら利を伸ばすことが重要だからです。確かに損切りは難しいものです。精神的なハードルを超えねばなりません。でも、利がのっている建玉を決済しないで我慢することも精神的にきついのです。必勝を期すためには利食いルールの設定も非常に重要です。

さて、せっかく出口ルールを決めるなら、入口ルール(エントリールール)も決めておかない手はありません。入口と出口をしっかり確認して相場に臨めば、大きな失敗をおかすことはありません。おのずと勝率も高まり、収益もあがっていきます。以下、その決め方や考え方をご案内します。

マイルールの決め方

多くの方は、『取引証拠金に充当する金額はここまでにしておこう』とか『建玉は最大でも○枚までにしておこう』とか、何かしらのルールは定めていると思います。それらを発展させて、自分なりのマイルールを明確にしましょう。ただ、あまり厳密に決める必要はないのです。まず基本的な『方針』を決め、それを自分なりのベーシックルールとします。そのうえで、入口ルールと出口ルールを具体的にしっかりと決めます。ルールは投資スタイルによっても異なってきますから、まずは基本方針の事例をご紹介します。

  1. 年率30%程度の運用収益を目標とし、無理をしない。休むも相場
  2. レバレッジは3〜6倍を基本とし、最大瞬間風速でも10倍までとする。
  3. 建玉は分散して行う。1回に使用する証拠金は全体の10分の1〜2程度にとどめる。
  4. 運用収益は半年ごとに投資元本に繰り入れる。それまでは証拠金として使用しない。
  5. 損失が発生しても1年間は資金を補填しない。
  6. 大勢は順張り・小勢は逆張りを徹底する。

以上の6項目のうちでは、特に1〜3が必勝法の要諦です。いずれも『精神的な余裕』を確保しておくためのルールです。具体的な入口ルールと出口ルールのお話しをするまえに、この点をもう少し補足しておきましょう。

資金と心に余裕を持とう

相場の格言というわけではありませんが、『岡目八目』ということわざがあります。これは、将棋を横で見ている見物人のほうが、差している当事者よりも先まで読めるという意味です。当事者は勝負に集中するあまり、視野がせまくなってしまいがちですが、傍観者はより広い視野で客観的に見ることができるという経験則を指しているわけです。

FXも同じです。初心者の方はもとより、ベテランでもいつしか冷静さを欠いてしまうことがあります。為替相場はしばしばオーバーシュートする(相場の上げ下げが行き過ぎること)がありますが、これは冷静さを欠いた心理がおこす現象です。その背後には『値段はどうでもいいからとにかく損切りしたい!』という状態に追い込まれた人たちが大勢いるわけです(これを踏み上げといいます)。どうすればそうした事態に陥ることを避けることができるのでしょうか。

必勝には冷静な心が欠かせない

相場に対して冷静でいるための特効薬は、なんと言っても資金に余裕があることです。資金に余裕があれば、多少は含み損を抱えても、まだいくつも選択肢があるので慌てることがありません。しかし目いっぱい資金を使っていて為替相場が逆行すると、もう選択肢がありません。為替相場が戻ることを願うか、損切りするかのどちらかです。

『資金に余裕が必要なのは分かるけど、それでは証拠金取引をする意味がないのでは?』
『もちろん証拠金取引のメリットであるレバレッジは有効に活用します。しかし基本は3〜6倍程度が妥当なところでしょう。FXでは、追い込まれて恐怖心に取り付かれるのが一番危険なのです。しなくてもいい損をするからです。とても必勝は望めません。為替相場の予想が外れるのはある程度避けられないことですし、それによって損をすることがあっても仕方ありません。ただ、不安心理は損失を拡大させてしまうのです。これは本当にばかげたことです。レバレッジをこの程度に押えておけば、こうしたばかげた損を回避することができます』

岡目八目の冷静さを保つためには、収益目標をほどほどに押さえることです。そうすれば、無理にレバレッジを高くする必要もありません。相場を楽しみ、世界情勢の(もちろん日本経済も)勉強になり、資産も着実に増えていく。そんなFXへの取り組み方をお勧めします。

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