7)FXは24時間取引

FXは24時間取引   FXは土日を除いて24時間の取引が可能です(業者によっては若干差があります)。これは、為替取引が相対取引であり、常に世界のどこかで売り買いが行われているからです。そのため、日中は取引する時間がなくても、就寝前の数時間取引を行ったり、金曜日の深夜に為替相場を楽しんだりできます。また、日本が祝日でも、主要市場と祝日が重なるのは元旦を除いてほとんどないため、祝日の午後は家でのんびり取引を行うことができます。

  • 為替相場は、ロンドン市場とニューヨーク市場が同時に開いているこの時間帯が、最もよく動きます。詳細は『インターバンク市場』をご覧ください。

無期限取引

   FXは先物取引に似ていますが、スポット取引(直物取引)と呼ばれる現物取引がベースになっていて、その決済を毎日繰り延べる仕組みの商品です。そのため、先物取引のように取引期限(限月)というものがなく、何年でも建玉を保有し続けることができます。

業者により異なる繰り延べ処理

   決済の繰り延べ処理は、ロールオーバー処理とかアップデート処理ともいわれ、一般的にはニューヨーク市場の取引が終了した時点で行われます。このときに、一日の損益やスワップポイントが確定するのですが、業者によって少し方式が異なります。

   大きく分けると、株式取引のように決済するまで出金できないやり方と、毎日その日の損益を実現損益に繰り入れていくやり方と、二通りあります。後者の場合は、一日分の損益を繰り延べ処理をするときに、証拠金に振り替えてしまうのです。儲かっていれば証拠金に加算しますし、損をしていれば証拠金から差し引きます。その分は、建玉がまだ建っていても実現損益として扱われるので、儲かった分は出金することもできるわけです。もちろん、新たな建玉を建てるための証拠金にも使えます。そして、建玉の損益はゼロにリセットされて、その日の取引がスタートするわけです。

スワップポイントの扱い

   こうした違いは、スワップポイントについても言えます。スワップポイントが受け取りの建玉を持っている時、建玉を決済するまでは出金できない場合と、建玉は残したままでも出金できる場合があります。このあたりの取り扱いの差は業者によって生じますので、業者を選ぶ際のチェック項目の一つとなります。デイトレード派の方にはあまり関係はありませんが、建玉を長く持つスタイルの方は、日々現金化される方式のほうが便利ですから。

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