逆指値注文

   逆指値(ぎゃくさしね)注文は、為替相場が指定したレート以下になったら売り、指定したレート以上になったら買う、という注文方法です。通常の指値注文とは執行される注文の売りと買いが逆になっているので、逆指値注文と呼ばれます。英語では「Stop order」または「Stop-loss order」と言います。

逆指値注文の使い方

   『下がったら売る、上がったら買う』という逆指値注文には二つの使い方があります。メインとなるのは、損失の拡大を一定水準で止める損切りを行う場合。上記のように逆指値注文を英語ではストップ・オーダーとかストップロス・オーダーというのはそのためです。

   買いの建玉を持った後で相場が下落し、含み損を抱えることになったとします。その後もずるずると下げが続くと、損切りを行うタイミングを失ってしまいがち。反発するかもしれないという期待が生まれるからです。そこでまだ冷静なあいだに、逆指値注文をいれておくことが重要になります。FXでは建玉と同時に決済のプランも建てることが不可欠ですから、逆指値注文は使用頻度の高い注文方法と言えます(参考記事:入口ルールと出口ルール)。

   もう一つの使われ方は、抵抗線を抜けた場合に、相場の流れに乗っていくために使う方法。例えば、相場がボックス圏でもちあい状態になっているとき、上値抵抗線を抜けると上昇トレンドが発生することがあります(参考記事:フォーメーション分析)。そこで抵抗線の少し上あたりに逆指値の買い注文を置いておきます。実際にボックス圏を上抜ければ注文が約定し、トレンドに乗っていくことができます。もちろん思惑が外れることもありますが。

逆指値注文の約定値

   逆指値注文の執行方法には大きくわけて二つの方法があります。一つは、為替相場が指定条件を満たしたら成行注文が出されるというパターン。この方式では、指定した値段どおりに約定しないこと、すなわちスリッページが起こりえます。例えばUSD/JPYを100円で買って、逆指値注文を99円に置いたとします。為替相場が下がってきて99.00をつけると、そこで成行注文が発せられます。発注後の市場価格は99.01になるかもしれませんし98.99になるかもしれませんから、スリッページが生じるのです。こうした仕組みを採用しているのは、取引の相手方となる業者自身のリスクを回避するためです。

   もう一つは、あくまで条件が満たされた時点の市場価格で約定させる方式です。これだと、価格が連続で推移していれば指定した価格で約定します。しかし、相場が不連続で指定価格を飛び越えてしまうとギャップが生じ、やはりスリッページは発生します。ただし、ギャップが生じても一定範囲内なら指定値で約定させることをセールスポイントにしている業者もあります。

   このように、同じ逆指値注文でも執行方法には微妙な違いがあります。これは多くのFX業者が店頭取引だからです。店頭取引では、注文の執行者が株式のように取引所ではなく業者自身であるため、このような差異が生じます(参考記事:店頭FXと取引所FX)。業者を選定する際、判断材料の一つに加えてもいいかもしれません。

その他の注文方法

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