アスク逆指値注文

   アスク逆指値注文(以下、アスク逆指値)は、注文の執行基準を顧客側から見た買値であるアスク(オファー)に固定した逆指値注文です。つまり、FXの取引画面で提示されるアスク(買値)が指定レートに達したら、成行注文が執行されるというもの。

   普通の逆指値だと、それが売注文で使われるのか買注文で使われるのかによって、基準レートが違ってきます。ビッド(売値)の場合もあればアスク(買値)の場合もあります。つまり、買注文で普通の逆指値を使うと、アスク(買値)が指定レートになったら注文が執行され、売注文だとビッドが指定レートになったら注文が執行されます。

ビッドとアスク

   しかし、アスク逆指値では全てアスク(買値)に固定されます。ということは、買注文の場合では、普通の逆指値もアスク逆指値も同じことなんです。わざわざアスク逆指値を使う意味はありません。売注文の時に意味がでてくるわけです。ではどんな場合にアスク逆指値は役に立つんでしょうか。基本的には、ごくわずかなスプレッドの影響を受けると言えば、デイトレードのような短期売買です。なので中長期な取引で使われることはほとんどありません。アスク逆指値が有効なのは例えば次のようなケースです。

   ふつう、売注文はビッド(売値)を基準にして執行されます。しかし、何らかの要因でビッド(売値)とアスク(買値)のスプレッドが大きく開いた場合を考えてみてください。例えば、ドル/円のスプレッドが普段は1銭なのに、何かの原因(例えば雇用統計の発表など)で急に10銭に開いたとしましょう。100.00−100.01円を例にすると、99.95−100.05円になってしまうわけです。もし買い持ちしていて、99.95円に売りの逆指値を入れていたら、執行されてしまいますね。そういうときにアスク逆指値にしておけば、アスク(買値)=高い方のレートが基準になるので、引っかからずにすむわけです。

   アスク逆指値で注意が必要なのは、執行の基準はアスク(買値)ですが、実際に約定するレートはアスク(買値)とは限らないことです。買いの逆指値をアスク逆指値で行った場合、執行基準はアスク(買値)でも、約定はビッド(売値)になります。上の例では、さらに相場が下落して99.85−99.95円になると、買値(アスク)が指定レートに達するので逆指値が執行されますが、約定レートは99.85円です。ふつうの逆指値よりも、執行された場合の損失が拡大してしまうのです。アスク逆指値は、思わぬスプレッドの急拡大で、自動ストップロスが執行されてしまうことを避けられますが、一旦執行されてしまうと、その悪影響を受けてしまうわけです。

その他の注文方法

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