スイングトレード
スイングトレード(Swing trading)というのは、新規に建玉してから決済するまでを数日のうちに完了する売買のスタイルです。厳密な定義はありませんが、長くても1週間程度でしょうか。一日のうちに取引を完了する取引をデイトレード、2日以上にまたがる取引をオーバーナイト取引といいますが、スイングトレードは後者の一種です。スイングは往ったり来たりする動作を表す言葉ですから、スイングトレードは為替相場が細かく上下動を繰り返すなかで売買する取引のイメージです。
スイングトレードの取引手法
スイングトレードに限りませんが、FXの取引手法には大きく分けてファンダメンタルズ分析に基づく取引とテクニカル分析に基づく取引があります。スイングトレードにも両方の取引手法が適用できます。ただ、ファンダメンタルズはそうそう変化しませんから、メインはやはり後者でしょうか。しかし雇用統計のようなイベントはスイングトレードのチャンスです。
テクニカル分析に基づいた取引では、オシレーター系を使った逆張りやフォーメーション分析など、いろいろな手法が考えられます。中でも有名なのはアレキサンダー・エルダー(Alexander Elder)の手法です。これは3本の移動平均を利用します。3本とも上昇基調になったら買い、下降基調になったら売りという徹底した順張りの手法です。したがって相場にトレンドが発生している場合は非常に有効です。ただ、ボックス相場では逆に最悪の結果になりかねないので、まずは相場の局目を判断することが重要です。
その他の取引手法
ご参考までに、その他の取引手法に関する呼称をご紹介しておきます。スイングトレードよりも長期間(数週間から数ヶ月)建玉を保有するスタイルをポジショントレード、投機ではなく長期投資として行う場合をバイ&ホールドともいいます。逆に、一日のうちに何十回もの取引を行い、ごくわずかな利益を積み重ねる手法をスキャルピングといいます。似た言葉にジョビングというのもあります。またこれらがさらに進化し、システムによって行われる高頻度取引をHFTと言います。