ユーロの特徴

ユーロ

   ユーロ(Euro)は欧州統一通貨とも言われ、2013年1月1日現在で23の国・地域で採用されています。欧州連合(EU)に参加している27カ国のうちでは17カ国が採用し、イギリスや北欧を除く欧州の主要国で流通しています。通貨コードはEUR。実際に通貨としての取引が開始されたのは1999年1月1日からです。まずは11カ国が参加して銀行間取引が始まり、その後順次、流通範囲が拡大してきました。今では、ドルに次いで取引高の多い通貨であり、FXの通貨ペアではEUR/USDのリクイディティーが最も高いといえます。ユーロはECB(欧州中央銀行)により発行・管理されています。

ユーロ相場の動向

   ユーロの特徴は、なんと言っても『アンチ・ドル』の代表的通貨だということでしょう。為替市場は、ドルを中心に回っていると言っても過言ではありませんが、ドルに何か悪い要因があるとき、真っ先に買われるのはユーロであり、オセアニア通貨などはユーロに追随した動きを示すことがよくあります。世界各国の政府が保有する外貨準備は、以前はほとんどがドルでしたが、近年ではユーロの比率が高まっており、徐々にその存在感を高めています。また、為替市場ではユーロ/ドルの取引量が最も多く高い流動性があります。

   ユーロ圏の政策金利はECB(欧州中央銀行)が決定します。その決定の場である理事会は、ユーロを取引するうえで最も注目すべきイベントでしょう。

ECB(欧州中央銀行)   ユーロ相場も、他の通貨と同様にファンダメンタルズの情勢に強い影響を受けます。しかしユーロ圏は広く、各国のファンダメンタルズもまちまちです。そんな中、参考にしたいのがユーロコイン指数です。速報性があり、ユーロ相場とも一定の相関性があります。また、ユーロ圏経済を代表するドイツの指標も重要。ドイツの景気やインフレの動向は、ユーロ相場を見るうえで欠かせません。特にIfo経済研究所が発表するIfo景気指数や、欧州経済研究センターが発表するZEW景気指数は注目したい指標です。

ドイツの経済

   ユーロ圏経済の中心は何と言ってもドイツ。ドイツ経済はサブプライム問題以後の世界的な景気低迷によって、2009年には経済成長がマイナス5.1%と大幅に後退しました。しかしその後はヨーロ危機をものともせず回復傾向にあります。貿易収支経常収支は大幅な黒字を続けており、一人勝ち状態。財政収支も均衡状態へ向かっています。

  2009年 2010年 2011年
実質GDP成長率(%) -5.1 4.2 3.0
消費者物価上昇率(%) 0.2 1.2 2.5
失業率(%) 7.8 7.1 5.9
経常収支(100万ドル) 195,263 199,550 203,744
貿易収支(100万ドル) 183,697 208,251 214,560
財政収支対GDP比(%) -3.2 -4.3 -1.0
対ドルレート(期中平均値) 0.7198 0.7550 0.7194
出所:JETRO

FXとユーロ

   ユーロはドルに次ぐ取引量を誇っていますので、EUR/USDはFXの中心銘柄です。スプレッドは極限まで狭まっており、インターバンク市場と比べてもその差はごくわずかになっています。特に欧米市場の時間帯である夜間にスキャルピングを行う場合は、第一の選択肢となるでしょう。

参考データ

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